うちの母は、事柄を説明するとき、きちんと名詞(名前)も付けてくる。
「中村さんが…」
「あけみちゃんが…」
どうのこうの。
会社に「あけみちゃん」という人がいるみたいで、その人の話をたくさん聞く。
私は全然会ったことないので人物像は分からないまま。
あけみちゃんが、あけみちゃんに、あけみちゃんの、
あけみちゃん自身についての説明は一切なく、あけみちゃんがどうしたかを伝えてくる。
質問する隙間もないので疑問は疑問のまま進む。
聞きながらも「ところであけみちゃんて誰。」
その疑問が一番なのだが、説明はない。
母が「ちゃん」付けするのだからきっと若い人だろう。
そんな想像をしながら聞いていた。
一通り終わったので「あけみちゃんていくつの子?」と聞くと
「78歳」
思いがけない年齢の回答がきた。
まさかのおばぁちゃんだった。
違う話題に。
「松本 仁くん」の話。
松本仁くんがこないだ家出して、大変だった。
みんなにかわいがってもらっていたのに、急に居なくなった。
まぁまぁヘビーな話だった。
誰かのお孫さんかな?
私「いくつなん?」
母「もう15歳くらいかしら」
思春期か。仕方ない。家出したくなる年頃だ。
私「それでみつかったの?」
母「見つかった見つかった、交番でシュンとして反省した感じで座ってたって」
私「よかったね。多感な時期なんやわ」
母「え?」
私「…え?」
母「松本仁君は、
犬よ。」
犬かーーーい
ってなりました。
今日はどんなひとコマを送っていますか?
ニヤリとするひとコマを送っていますように。
■今日のオススメ
半袖かーーい
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