バスケとアオハル④【GFMG】

↑練習あるのみ

 

 

昨日朝に1本の電話。

出たのは2号ですがイメージイメージ。

「はいGRIN★FACTORYです」

 

「あ、おはようございます、黒木さんですか?」

 

 

・・・・む?

 

 

なんでイキナリ名指し?
工場長宛ての電話はあっても

私宛の電話はほとんど無いためかなり警戒心が高まる。

 

「ん?私が送ったメールへのクレームか?」

※余談
 
以前、私が送ったメールに対して抗議の電話が来たことがありました。

それはシェルパーカーのチャックがうまく締まらないからどうしたらいいか?
というメールに、

大変申し訳ないという想いと
新しい商品とその締め方のコツが書かれた紙を同封すること
2着で試してもらって、締めやすい方を使っていただければということ
不要な1着は送り返してもらったら、(返送用封筒もいれます)
もし2着とも締まりにくいのであれば、2着とも返送してもらい、商品代金はお返ししますということ

といった内容をビジネスライクに書いた内容への抗議でした。

完結に言うと「なんやねん!コツって!こっちがすごい細かいクレーム言うみたいに言うて!」

って感じの抗議電話でした。

お気に触ったのなら申し訳ないと(でも他に言えることもなく)謝り、新しい商品と締め方説明書(コツ)を送りました。

あれから数か月。
現在、シェルパーカーの返品は1着も無く、1着分の金額しかもらってないのに2着持ってかれてます。

つまり1着分泥棒。

あれは新手の詐欺だったのでしょうか。

余談でした。

 

 

(そんなこともあり)
耳を澄ましながら対応

「はい、2号ですが・・」

「あ、以前〇〇(某有名スポーツジム)に勤めていた、Sですが」

 

 

「・・・。

 !!!!
 
 
 あぁ!Sさん!!
 
 
 お久しぶりです!。びっくりしました。ははは~はは(へらへら)」
 
 
 

自分宛の電話がかかってくると、ひとまず戦闘モードONにするダメな癖がある

どうも、2号です。

そうそう、Sさんは以前私が通っていた(工場長は今も通っている)
ジムのインストラクターをされていた方でした。

 

今は辞めて、違うお仕事をされていますが、身体の動きについて考えたり、
指導をする仕事を今もされています。

 

お店に2度ほど行ったけど閉まっていて、でも私と工場長2人同時に会いたいから(お店だとどちらかにしか会えない)
事務所に行ってもいいか?ということでした。

昨日はたまたま時間があったので「どうぞー」ということで久々にお世話になったジムのコーチに会ったのですが

で、なんで急に今日電話してきてくれたんですかー?

という話になり

「ジムを辞める時、スタッフが作ってくれた寄せ書きアルバムがたまたま開いていて

 ちらっと見ると2号さんからのメッセージのページで。
 
 “また会いましょう!”って書いてあるのが目に入って。〝今日は電話してみよう!
 で事務所に行かせてもらおう!”と思って。」
 
引っ越したばかりで荷物がまだ散乱していて、その散乱している物の中に寄せ書きアルバムがあって
開いてるところがたまたま私のページだった。ということでした。

すごい偶然。

でも、大事なのはここから。

その偶然をそのままにしないで、行動につなげた。

というところがとても大事だと思います。

そういう直感や、偶然や、ひらめきみたいな感覚を信じて研ぎ澄ませていくこと、そして行動することが
成功するためには大事なこと・・らしいです。

本によると。笑

大富豪・・良い響き。

※毎月行く勉強会の先生が紹介していたので読んでみました。

そしてこのSコーチは結局、事務所に来てきちんと成功を収めるのですが、

続きは工場長に任せます笑

 

☆∞∞∞☺☆∞∞☆∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞☆

新作さん登場
新作さんと謎の女と犬との出会い
初めての朝練~序章~

 

第四話 初めての朝練~バンブーソードの暗躍~

 

「あの人(と犬)・・めちゃくちゃだ。めちゃくちゃだぁぁぁ・・」

 

朝練に向かう新作さん。なにやらブツブツ言っています。

 

「なんだあの『バンブーソード』とかいうやつ!!かっこ良く言ってるだけで竹刀じゃないか!
それにグローブ付けて・・うぅ思い出しても怖かった・・。( ;∀;)

でも一番怖かったのはワンダーさん!なんだ!なんなんだ!本当に!」

初めての特訓は今までしたことのなかった練習だった。

というかあれがバスケの練習だったのかすら謎だった。

 

「それじゃぁ始めようか。」

と、ラダーやコーン、ミニハードル、普通のハードルが散りばめて置かれています。

 

「サーキットトレーニングですか?」

 

「お、新作さん難しい言葉知ってるやん。そうそうサーキット。簡単やろ」

 

こ、これなら何回か練習でやったことある。

しかも結構好き。へへ。

 

よし!2号さんに「やるやん」と言わせてやる!

ふ、ふふふふ。

自然にニヤリがこぼれる新作さん。

一通りの説明を受け、「5分×4本のインターバル1分ね。んじゃスタート」

一人じゃ寂しいだろうと、ワンダーさんが一緒に回ってくれています。

 

なかなか順調にこなしていく新作さん。もう3セット目。

ちょっと得意気に2号の方を見ると

 

「あれ?いない!?」

さっきまでじーっと見ていた定位置にその姿がありません。

 

「さっきまでいたのに・・」

 

と思った瞬間。目の前をバンブーソードに着いたグローブが!

 

 

ッシュ!!

 

 

 

 

「う、うわぁぁぁ!」

 

慌ててよけましたが、ミニハードルに足をひっかけてこけてしまいました。

 

「な!なにするんですかぁぁ!危ないじゃないですか!!」

 

その声が聞こえているのかいないのか、

 

ッシュ!!ッシュ!!ッシュ!!

とバンブーソード(グローブ付き)は迫ってきます。

 

「はよ起きな、バンブーソードの餌食やでぇ」

 

うすら笑みを浮かべ2号が近づいてきます。

 

うわぁあなんだこれ!避けないと!!

必死に立ち上がり、次のサーキット種目へ!と思った瞬間またもや

 

足元にバンブーソード!

 

うぉっ!!!!

 

足が引っ掛かりこける寸前、なんとかサイドステップで避け、セーフ!

 

何度かこけたり、すりむいたりしながらも3セット目が終わりました。

 

 

「はぁはぁはぁ・・な、なんなんですか!涙
 
 あ、危ないじゃないですか!け、怪我したらどうするんですか!!!」

 

さすがに新作さん、文句をぶちまけます。

 

「じゃぁルーズボール飛び込むとき、怪我するかも知れへんからって知らんぷりするんかいな」

 

「そ、それとこれとは、ぜ、全然違うじゃないですかぁ!」

 

「怪我せぇへんようにルーズ追えばいいやん。怪我せぇへんようにバンブーソード避けたらええやん」

 

そ、それはそうだけど・・いつ繰り出されるかわかんないのに( ;∀;)

 

「目の前にあるサーキットはいわば予想できる事項。いきなりバンブーソードに襲われるのは

予想してなかった不測の事態。だから危なくてあかんって?」

何を言わんとするか新作さんは考えていました。

 

「バスケで相手がどんなことしてくるか、全部分かってる訳じゃないやろ。
自分とはまったく違う対戦相手を勝手にこっちの予想範囲内に入れて
その予想から外れたからって勝手に揺らいで精神からやられて練習通りにできへん。

練習ではうまくできるドリブルを蹴ってしまう。

 

まさか、こんなに戻りが早いなんて
まさか、ここでドリブルカットされそうになるなんて

まさか、まさか、まさか

 

新作さんはあの時のことを思い出していました。
確かに、カットしてシュートに向かう途中、「やった!これで勝てる!」という
考えがふと頭をよぎった気がします。
そして気が付くと自分のボールにデュフェンスの手が伸びていました。
焦った。そして、ボールを蹴った・・。

 

思い出すだけで変な汗と涙が出そうになります。

 

そして新作さんは、3セット目とあの時のことが近い状況であったことに気付きました。

 

「バスケはとても頭を使うスポーツなんやで。試合中考えることを極力少なくして
シンプルにプレーできるよう、反復練習してシチュエーションに反射反応できるよう
反復練習するんや。

でも、だからと言って練習しまくったら試合中何も考えないで良いってことではないねん。

練習していても相手は予想範囲を超えてくる。味方だって緊張や状況によっては不測の動きをする。

その時どうするか。その時初めて力が試されるんやで」

「力・・」

 

「そうや、ディフェンスに足がひっかかりそうになったらよける。
 リバウンド取りに行った時肘が当たりそうになったらよける。

 怪我しないのも実力のうち。それには反射を良くすることや、あるゆることを予測する
 力が必要なんや」

そうかぁ・・。

でも

「あ、あのできればルールの範囲内でお願いしたいので・・・」

新作さんが言い終わる前に

 

「はい、インターバル1分終了!4セット目!」

 

ひぃ!話切られた!

 

「最後はワンダーさんは敵です」(ボソ)

「え!?な何て言いました!?え??」

 

「スタート!!!」

 

瞬間、寝転びながら水を飲んでいたワンダーさんがムクリと起き上がり
物凄い足掻きをしています。

その姿はちっさい闘牛です。

・・・う、うわぁぁぁぁぁ。

 

 

顔面蒼白になりながら逃げる新作さん。

 

 

4セット目は追いかけられるわ、バンブーソードに襲われるわで
記憶がほとんど無いまま終了。

「はい、ストレッチ」

と言うと、ワンダーさんはまたもや伸びと見せかけてのストレッチを開始。

(ワンダーさん、やたら切り替えが早い・・)

 

新作さんは息も絶え絶えになりながら、やっとこさエクストリーム朝練が終了したのでした。

「しかし、あのボールカットした刹那に勝てるかもなんて考えられるのなんて、すごいことなんやで」

という2号のつぶやきは新作さんには聞こえてなかった。

 

続く。

 

 

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ダークネイビーコットンTシャツ 「ナナコロビヤオキ」

 

 

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この記事を書いた人

バスケ歴:松陽ミニバス→中学は陸上部→甲子園学院高校→園田女子大→大阪ガス(2016年3月退部)

小5で始めたミニバスで将来を嘱望されたが、地元中学にバスケ部がなかった。周りからは越境も勧められたが陸上部に入り、全中出場を果たす。 その後兵庫県でNO,1だった甲子園学院に中学未経験ながら堂々入部。 入学時はバッシュもなく底を綺麗に拭いた運動靴で練習をし見かねて顧問の先生からもらうなど、様々なエピソードの持ち主。「涙は分泌物」と言い放ち、心が鉄のように動かないため、鉄子とも言われている。

大学卒業後は一般企業に勤め、数年プレーしない日常を楽しんでいたが、会社の飲み会にてたまたま大阪ガスの試合に誘われ流れのまま入部。 工場長と出会う。チームでは常に30点は得点あげていた絶対的エース。

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