バスケとアオハル②【GFMG】

さて、めいめいの「おしい文章」シリーズです。

妹の旦那の家族側への絵葉書。

①ケリーへ(ケリーとは犬です)

 

「まいごにならないね。」

レーレレーのレーで迷子決定。

 

②おじいちゃんへ

「おしごと がんばてる!」

無条件に認められるのも嬉しいものです。

 

③おばあちゃんへ


「かてくれて」

買ってくれて。ちっちゃい「っ」ぬかしがち。

④ゆいちゃんへ

 

「ゆいゃちん」

おしい。「ゃ」の位置。おしい。

 

 

しかし、

一生懸命が一番尊いな。

頑張れ、面白がってるけど。

どうも、2号です。

 

工場長のブログにあった少年。

10分でできることってなかなか限られてると思うで。(白目)

めいちゃんだって何回も何回も失敗して怒られて(鬼母巨人に)やって少しずつ
文章が書けるようになってきたんやから。

最初は文章なんか書けなくて一文字一文字練習。
そのあとやっと文章。

 

近くでシュートを打って入ったら少しずつ距離を離して練習するのと一緒。

近くからのシュートも入らないのにスリーポイントなんて入るわけないやん。
ましてや届きもしないくらい安定してないのに。

そもそもスリーポイントが届かない選手は試合に出さないとか言って
顧問は届かない選手を使ってるって言うてたやん。
「それ」が問題で試合に出れてないわけではないことは明らかやん。

他に理由があることを悟らな。

届かせるだけでいいならショルダーパスみたいに投げたらよろし。

目的は届かせるのではなく、入れる(決める)ことでしょう。

「シュートは決めるもの。」

高校の時の恩師にアップでのシュート練習の際から練習が終わるまでずっと言われ続けてきたこと。
毎日毎日、お盆も正月もなく言われ続けてきたこと。

2本連続で落とそうものなら「何の練習してんの?」と嫌味(指導)が飛びます。

ノーマークなんて入れて当たり前。

すごいプレッシャーの中でシュート練習をしたおかげで試合中も同じ感覚でシュートを
打てたことをすごく鮮明に覚えています。

 

大学に入学してそのプレッシャーがいかにありがたかったかを痛感しました。
誰にも何も言われず自分だけで試合と同じ感覚を作り出すのってすごく難しい。

すぐにできるコツなんてあらしまへん。

後輩にいい顔したいなら、まず自分が変わるしかないね。

正直、少年みたいな先輩がいたら私は「見もしない」けどね。

後輩にいい顔したいだけの先輩なんて、

いらね。(白目)

下手でもなんでも一生懸命にする姿を後輩は見ているのだ。

今がチャンスやと思うけど。変わりたい気持ちがある今が。

後輩にいい顔したいという動機でもええやん。

うまくなったらええやん。なったったらええやん。
がんばれ。

☆∞∞∞☺☆∞∞☆∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞∞☺☆∞∞☆

①の続き

第二話:新作さんと謎の女と犬との出会い

新作は今までになく、落ち込んでいた。


「あんなに練習したドリブル。。
なんであんな大事な場面で足に当ててしまうだろう・・・」

3年生の引退試合。
逆転をかけた残り数秒でのワンマン速攻。。

足に当たって出て行ったボール。

終了を告げるブザー。

すり抜けていった勝利を想い、手を見つめる新作。

先輩たちは慰めてくれたけど、そのまま家に帰る気も起きず
岸辺に座ったままうなだれ、もう返ってこない時間を恨めしく思いながら
鬱々とするその背中を

じーーー

と誰かがみています。

 

じーーーーーーーーーーー

 

新作「・・・(汗)」

 

じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

新作「・・・(汗)背中に悪寒が・・・」

 

 

誰かに見られている視線(怨念)を痛いほど背中に感じ恐る恐る振り向くと

 

そこには見知らぬ女の人と犬。

 

新作「・えっと、あの、、何か用でしょうか。あ、あの?」

 

 

女と犬:じーーーーーーーーー

 

 

新作「えっと、えーっと。。はは。えっと、え?」

 

女「え?と違うわ。」

 

新作「え!!??」

女「君が座ってるとこ、ワンダーさんの便所やし」

 

わんだーさん?
あ、この犬のこと?

 

え!便所!!??

 

飛び起きる新作。慌ててお尻をはたく。

 

新作が座っている位置まで来た犬は、ブルブルっと体を揺らしながら
気持ちよさそうに用を足しています。

 

∑∑(; ・`д・´)

(まさかの雌犬。)

 

犬が用を足している間もずっとこっちを見てる(睨んでいる)この女の人は
一体誰??

 

女「そのTシャツ、GRIN★FACTORYのと違う?」

 

新作「え?あ!はい!これ、すごいお気に入りで!これ着てると頑張れる気がするんです。」

 

女「ってことは、バスケ部?」

新作「あ、そうです!!」

女「試合やったん?どうやったん?」

新作「・・・負けました。僕のせいで・・」

 

女「だから落ち込んでたん?」

新作「・・はい」

女「・・・。偉そうやな。」

 

新作「え!?え、偉そう!?」

 

「そうや。君、自分のせいで負けたとか言うてるけど、一人だけでバスケしてるんちゃうやろ。
  ほかの人のプレー無視して自分だけが勝利を左右したみたいな言い草、

  

  偉そうやなとおもて
  
  
  
新作はそんな風に考えたことが無かったので、「違う!」と言いかけましたがやめました。

確かに、さっきから自分のことしか考えていなかったことに気付いたからです。

女「君はそのチームのエースかいな。勝敗を左右するほどのプレーヤーかいな。

  私が思うに絶対違うな。
  
  エースは落ち込んだところなんて誰にも見せへん。
  
  自分が勝敗を左右することを肌で感じてる。
  
  負けたから感じてるワンプレーの君とは違う。
  
  いつもいつも肌で感じてる。すごいプレッシャーの中で戦って、それでもチームを
  勝利へ導くのがエースや。
  
  
  ボール蹴って外に出してしもたくらいなんや。そんなの通過点やろ。
  もっと練習して同じ失敗しないことの方がよっぽど大事や。
  
  じゃないと転んだ意味がないやろ」

確かにそうだ。。

なんて偉そうなんだ僕は。。

 

 

ん?

 

 

新作「な、なんで僕がボール蹴ってしまったこと知ってるんですか??」

 

女と犬:不敵な笑み

何なんだこの関西弁の女の人と犬は!?

 

女「そのTシャツにはなんて書いてる?」

 

新作「・・・ただひたすら前進」

バスケTシャツ

 

女「そうや。もう前を向いて進しかないんやで。一通り落ち込んだらもう進むんや。
  
  にしても、よくその心境でそのTシャツ着れるね・・」
  

は!またあの怖い目で見てる!!
  
新作「こ、こんなことになるとは思ってなかったもので・・・」

 

すると女は持っていた散歩バックからTシャツを1枚取り出しました。

女「これ、あげるから着替え。」

新作「え!?いいんですか?え、あれ、これ、GRIN★FACTORYって書いてある・・

  あ!あなたもしかして!!!
  
  
  
  2号さん?」
  
  
  
女と犬:だまってうなづく。

新作「これ、初めてみるデザイン。。えー!!着ていいんですか!?僕なんかが・・」

2号「僕が着るから伝わるねん。『ナナコロビヤオキ』」

ナナコロビヤオキ

落ち込んでいた気持ちが少し回復してきたのを新作は感じていました。
なんだかヘザーチャコールのカラーが大人になったような気分にもさせてくれました。

2号「それ着て明日から特訓や」

新作「と、特訓!?」

2号「誰がタダであげるかいな。結果出さな倍払ってもらうで」

(き、着てしまった。。)

呆然としていると、ワンダーさん(犬)が近寄ってきて、小便に続き大きいほうをしそうな体制に。

2号「あ、そこは大きい方の便所やで」

 

「ちょ!ちょちょちょちょちょっと!!!」慌てて逃げる新作。

 

ははは。

 

新作:は、初めて笑ってるの見た・・。

 

2号「君、名前は?」

 

新作「つ、月悩 新作です!」

2号「んじゃ新作さん、君の家から私の家まで朝練前にランニングしてきて。
  そっから家の前でトレーニングして、またランニングして帰って朝練に行き。」

  
とGoogleマップで位置を確認させる2号。

  
新作「え!!2号さんちって僕の家から3キロも離れてるじゃないですか!!」

2号「そうなん?地図で見るとめっちゃ近いやん」

新作「いや、これ縮尺があるからそう見えるだけで・・あっちからこっちまで・・

ってか今一瞬で縮尺小さくしましたよね!?」

町の方を指さし確認をしている間に、既に岐路についている2号とわんだーさん。

 

新作「ええええええ!!!!!!??????」

 

スタスタスタ。

2号「ただひたすら前進、や。」

スタスタスタ。

 

 

2号「なぁワンダーさん。新作のやつ、”あの子”みたいになるかな。」

ワンダーさん「知らんがな」の顔。

2号「ワンダーさん、ごはん抜き」

ワンダーさん:必死に愛想を振りまく。

その後ろ姿を見ながら新作さんは決意する。

 

「うまくなりたい。。頑張るぞ!なぞは多いし、なんか厳しそうだけど・・」

眉毛をハの字にしながらも、明日を誓う新作さんなのでした。

続く。

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この記事を書いた人

バスケ歴:松陽ミニバス→中学は陸上部→甲子園学院高校→園田女子大→大阪ガス(2016年3月退部)

小5で始めたミニバスで将来を嘱望されたが、地元中学にバスケ部がなかった。周りからは越境も勧められたが陸上部に入り、全中出場を果たす。 その後兵庫県でNO,1だった甲子園学院に中学未経験ながら堂々入部。 入学時はバッシュもなく底を綺麗に拭いた運動靴で練習をし見かねて顧問の先生からもらうなど、様々なエピソードの持ち主。「涙は分泌物」と言い放ち、心が鉄のように動かないため、鉄子とも言われている。

大学卒業後は一般企業に勤め、数年プレーしない日常を楽しんでいたが、会社の飲み会にてたまたま大阪ガスの試合に誘われ流れのまま入部。 工場長と出会う。チームでは常に30点は得点あげていた絶対的エース。

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