【GFMG】パンを踏んだ後輩~後編~

本日も朝から「呑気ねー」と言われた。

なんでや。

どうも2号です。

 

  ご飯食べてるだけやのになー。

 

そうそう、コンタクトってそんなに落ちますか?

このスタンプは不要ですか?

見えへんがな

見えへんがな

    さて、昨日の続きです。

 

前篇を読んでないあなたはこちらから 【GFMG】パンを踏んだ後輩~前編~

 

修羅場の視聴覚室。   意味が分からず「?」が頭中を駆け巡っている私。

 

昨日練習を抜けたのはK(3回生)とA(2回生)。

  私たちの学年(4回生)は3人で、私が怪我のリハ中だったので 実質下級生中心のチームでした。

 

(スタメンのうち4人は3回生と2回生)   なので、3回生とは仲が良く、メニューの考案やその他チーム運営について 相談していたし、 一緒にチームを盛り立ててもらっていました。

  その3回生のうちの1人が昨日練習を抜けました。

  そして、その抜けた理由を3回生はみんな知っていたのでした。

  なので、その本当の理由が、私たち4回生に伝えた内容とは 本当は違っていたことも。。

私たちに言ったのは「学科の集まりがあるから」。

 

でも、本当は「ゆず(男性2人のフォークデュオ)のLIVEに行くため」だったのです。

 

試合前の大事な練習を抜けて。

3回生の自覚は捨てて。

メインの練習は参加したからいいじゃんと思ったから。

ウェイトトレーニングは付属だからいいじゃんと思っていたから。

 

練習が終わってすぐ着替えて自転車を飛ばせば、西宮スタジアムでのLIVEに間に合う!

 

 

そう思ったのでしょう。

 

他の3回生はKがお昼休みに「今度ゆずのLIVEに行くねん!」

と嬉々として話していたのを ウェイトトレーニングが終わって思い出したのです。

 

あの時は普通に「あ、そうなんやー」と答えたけれど、良く考えたら。。

でも、まさか練習ある日に行く?

練習ある日に間に合うわけないやん。

でも、2人で抜けるってことは。。

 

え、まさか。。

そしてみんなで考えた結果KとAが一緒にLIVEに行っていることに気づいたのです。

 

  そして本人達に確認したとろこ、それが的中していたと。。

 

 

これまで、いや、これからも4回生と一緒に闘っていこうと、

一緒に頑張ろうと言ってくれた 先輩に嘘をついてLIVEに行ったKを、

それを止められなかった自分達を 3回生は黙っていることができなかったのです。

  そして青ざめた顔で顧問とコーチの元に話に行ったのです。

 

 

4回生に直接言うことが、どうしてもできなかったと言っていました。。

 

 

そして視聴覚室の修羅場に繋がったのです。

  唖然として声が出ない私。。

下を向いてしまったキャプテン。。

 

その後のことはあまり覚えていません。

とにかく今後どうすべきか、考えました。

そしてコーチが言うように確かにこのまま練習することはできません。

特に3回生と2回生の学年には連帯責任があります。

 

 

でも試合前に練習をしないということはありえません。。

 

そこで1回生と4回生は体育館で走るメニュー。

やっぱりチーム全体で責任がありますので。。 相当しんどかったそうです。。

 

で、2回生と3回生は大学の周りをランニングしてもらうことにしました。

 

 

チープなことしか当時の私たちには考えつかなかったのです。

練習をするなという顧問とコーチを「こうするので練習させてください」

と 説き伏せるためにも、自分たちが痛みを伴うしかないと。。

試合前にチームをバラバラにした罪は重たい。

 

そして2回生と3回生は私が受け持つことになりました。

 

「足の調子悪い人は無理せんでいいけど 2回生、3回生は外周。私は後ろから自転車でついていくから。

スピードは任せる。 責任感じてるならそれなりの速さになると思うわ。

何週走るかは様子見て、後ろから終わりっていうから。」

 

我ながら、怖い先輩だったと思います。

 

  1周何キロあるのか分かりません(たぶん1.5キロくらい?)が、10周はしていたと思います。

それも結構なスピードで。

自転車でついていくのも大変でしたから。

3回生は必死です。

4回生だけでなく、2回生にも、1回生にも顔向けできません。

で当のKとAはと言いますと。

 

号泣している。。

 

「何泣いてるん?泣かんでいいやん。  分かってて行ったんやろ?」

「・・スミマセン。。」

  泣き続けるKとA。

 

  「KとAは走らんでいいから。」

「え、走ります!走らせてください!!」

  「いや、ええって。帰ってくれてもいいし。 走らんでいいから。」

「一緒に、一緒に走らせてください!!!」

「一緒に練習なんかしたくないし、走らんといて。 みんな誰のためにこんな思いしてる? 軽く考えて行動したんは誰? そこで見てたらええやん。自分たちのせいでみんな辛い思いするねん。 よく見てたらええねん。」

 

嗚咽を出して泣くKとA。

 

「良く見とき」

 

みんなが1周毎に戻ってくるスタート地点の校門に立って、

2人はただただ泣きながら 応援することしかできませんでした。

 

  KとAがその後同学年にどう謝ったかは知りません。

 

走り終わって、足がガクガクしている大事な友人を見てどう思ったのでしょうか。

走っていたメンバーには足の調子が悪い子もいました。

でもその子も歯を食いしばって走っていました。

その子の苦痛の顔をみてどう思ったのでしょうか。

 

こんなことをさせる自分がとても嫌になりましたが、 でもみんなが辛い思いをしたこの事件、 1人2人の軽い考えや行動が 影響する範囲は結構広いことを身に染みて感じました。

 

次の日、その2人は練習後、自分達も外周に行っていました。

みんなが自分達のせいで走った同じコースを何周も走っていました。

 

Kはメンバーに入り、時々試合に出たりしましたが、 当時はまだメインで活躍している選手ではありませんでした。

Aはベンチにも入っていなかったと思います。

だから、試合に自分達は関係がないと?

 

2人は私生活でも仲が良く、よく一緒にいるところを見かけていました。

だからAはKの誘いを断れなかったのでしょうか? KはAなら賛同してくれると思ったのでしょうか。

 

大事なことを優先できない関係、注意しあえない関係は仲が良いとは言えませんね。

色々間違えた結果、この2人は大事な友人たち、チームメイトから信用を失うことになりました。

  たぶん2回生と3回生は私の事を鬼だと思ったと思います。

 

昔話でこの話が出るたびそう言われます。

でもこんなことがあったらと言ってKとAが辞めることは無く、 きちんとその後頑張ってくれたので、いい思い出になっています。

 

「良き思い出を作って上げれたやろ?KとAのアシストうまいこと処理したやろ?笑」

というと

 

 

「いや、マジで鬼!」

 

と言われます。

 

吐いてる子いたもんな・・

しんどそうやった・・ みんなの後ろを自転車で付いていく自分の姿・・

あまり良い物ではないです。

嫌な先輩やわー。

 

KとAのせいやからなー、今度文句言おう。

 

PS:「パンを踏んだ・・」というのは大事なことを踏みにじったということです。

元はアンデルセン童話の「パンを踏んだ娘」からとってます。

NHKの人形劇場の動画・・歌が秀逸なのでぜひ見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=w6env4hbreE

←前編 その歌を聴いてなぜか笑いが止まらない私は、病気でしょうか。。恐

おやつタイムに「パンを踏んだ娘」を観る。 笑いが止まらないのは、やはり。。。

おやつタイムに「パンを踏んだ娘」を観る。
笑いが止まらないのは、やはり。。。

 

 

【GFMGは、バスケットボールブログです。】
GRIN★FACTORY工場長&2号が、現役選手としてこうありたいという想いを 日々綴るバスケブログです。
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この記事を書いた人

バスケ歴:松陽ミニバス→中学は陸上部→甲子園学院高校→園田女子大→大阪ガス(2016年3月退部)

小5で始めたミニバスで将来を嘱望されたが、地元中学にバスケ部がなかった。周りからは越境も勧められたが陸上部に入り、全中出場を果たす。 その後兵庫県でNO,1だった甲子園学院に中学未経験ながら堂々入部。 入学時はバッシュもなく底を綺麗に拭いた運動靴で練習をし見かねて顧問の先生からもらうなど、様々なエピソードの持ち主。「涙は分泌物」と言い放ち、心が鉄のように動かないため、鉄子とも言われている。

大学卒業後は一般企業に勤め、数年プレーしない日常を楽しんでいたが、会社の飲み会にてたまたま大阪ガスの試合に誘われ流れのまま入部。 工場長と出会う。チームでは常に30点は得点あげていた絶対的エース。

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